☆7種メニュー

今さら心配してもらっても、家計はとうに火の車さ。
「ほら、お前のヨン様見てごらん。元気にバクバク・・おやっ？？」

☆ポークジンジャーロースト＆ヨーグルトサラダ	☆ビーフストロガノフ＆シーチキンサラダ

ヨン様ことダンナのロッコが、不振な動きをしていた。
いつもサッサと食べるのだが、どうしたことか皿の中の物を鼻先で探っているではないか？その昔チベットでは、犬が法王や高僧の毒見役だったという。
見ればロッコのみならず、食いしん坊のワルツまで食べずに嗅ぎまわっているではないか。一族5頭は皿の中の見知らぬ食物を、まずはその鋭敏な嗅覚で探っていたのだ。
アッパレ！

毒ではないと判断し、ヨシッ¶と最初に完食したのは親犬トントンとロッコ。
最後まで逡巡していたのはワルツだった。
犬に味覚はあるのか？
噛まずにひと飲みすることからないと言われているが、もちろん味覚はある。
その証拠に、大好物など何重の包装であっても即座に発見、擦り寄ってくる。
犬にとって食物は香りが命であり、嗅覚とのど越しで味わうものなのだ。
ちなみに一族のマイ・フェバリットはチーズと香ばしく焼いた肉やパン。
調味料はオールスパイスと五香粉を好む。
愛犬弁当第1便、7種類中最も受けたのはハンバーグシチュー＆ブロッコリーのマリネ。
苦手だったのはたっぷり野菜のトマトスパゲッティ＆みつりんごであった。

☆肉だんごの春雨シチュー＆焼き芋	☆鶏と豆腐のそぼろ煮＆ごぼうサラダ

弁当は2週間分ということだが、1週間で完食してしまった。
それにつけても、ドライフードしかもらえない犬は哀れよのぅ、伊右衛門。
3月21日愛犬弁当第2便到着。
またもや、福沢諭吉2人と野口英世4人が出奔。カミンバァーック諭吉! 　
第2便は前回とは違うメニュー7種類、14食2週間分。
肉団子の春雨シチュー＆焼き芋
〔鶏レバー、鶏胸ひき肉、木綿豆腐、すりごま、きなこ、いんげん、なす、卵、ひじき、パン粉、ちんげん菜、春雨、金時芋〕
見てヨシ食べてヨシ！独り占めしようかと思ったほどの美味さだ。
犬たちも夢中で食べ尽くし、いつまでもいつまでも空の皿を舐め続けていた。

お好み焼き＆焼きうどん
〔ほたて貝柱、鶏砂肝、あさり、えび、山芋、薄力粉、キャベツ、桜エビ、ヨーグルト、卵、芽ひじき、おから、生うどん、豚ひき肉、パルメザンチーズ〕
ここで犬に禁じ手といわれている甲殻類が3つも登場。
エビ・ホタテの貝柱・アサリ。これらの食材は想定の範囲以外だ。
血便は大丈夫か！血は吐かないのか！泡吹かないか！
早速Deco's Dog Deliの最高尚宮＝野谷秀子に問い合わせた。
「デコ・サングンよ。エビで私の犬を殺す気か？」
｢何をおっしゃるボンボンママ。｣
「甲殻類は消化が悪いので、犬にはタブーとされています。しかし細かく切れば問題ありません。」

☆お好み焼き＆焼きうどん	☆ミートローフ＆小松菜のおひたし

なるほど。何事も起きず、排泄も立派な一本物であった。
「私はお届けの1ヶ月前までにはレシピを考えて試作し、獣医さんのチェックを受けるようにしています。最も気をつけているのは、食材が片寄らないようにすることです。」
とデコ・サングン。
「季節感はとっても大切です。食材もその季節の旬のものを使うようにしています。」
「さらに」と付け加えた。
「見た目にも美しくなるよう、色、切り方、盛りつけに注意してもらっています。
超小型犬のためにはフードプロセッサーで具材を細かくすることもあります。
意外な食材といえば、しょうが、にんにく、油なども必要ですから使いますし、
内臓肉は週に1回は食べてもらうようにしています。
うなぎも意外でしょうか？こちらは白焼きを使っています。」
とまさに美食＋医食同源である。

Deco's Dog Deliでは年間を通してのオーダも受けている。
全8クールオーダの場合、食材（メニュー）は下記のようなサイクルで変わる。