ご機嫌麗しゅうございます。
神戸マダム、ユウのママでございます。

私の愛犬は仲良し兄弟のミニチュア・ダックスフンド。
ユウ 5才 ♂(去勢済み) 6.5キロ 毛色レッド。 
クウ 3才 ♂(去勢なし) 6.0キロ 毛色チョコレート・タン。
M・ダックスといえば2004年JKC No.1登録数15万5千964頭
を誇る大横綱です。
「ちなみにラサアプソ犬は111頭で幕下75位。」

手作り食を始めて1年半。
きっかけはクウのアトピー性皮膚炎でした。

全身に湿疹が出来て、血が噴いていました。最初は、ニキビの様なものと診断され3日に1度のシャンプー、
抗生剤の投与、ステロイドの塗り薬を続けていました。
けれど薬漬けなのに完治することがなく、抗生剤で胃炎になり、
ある日水も飲めなくなりついに病院を変えました。


そこで、スペクトラム ラボ ジャパンでのアレルギー検査を勧められ、
卵、米、玄米、オートミールなどがアレルギー原因との報告を受け、
ノンアレルギー・フードを教わりました。クウの湿疹は、除去食を始めるとみるみる良くなりました。
なーんだ、と思うくらい。
その時、初めてわが子と同じだと気がつきました。
子供は生後3ヶ月にアトピーと診断され、長い間闘っていました。
ある時から添加物を除く生活を心がけるようにしたら、1年ほどで皮膚がきれいになったのです。
これはクウにもあてはまるじゃないか?と思い、
ドッグフードをすべて捨て手作り食に切り替えました。
結果、クウは絶好調♪ 医食同源は犬にも証明されたのでした。

手作り食で楽しいのは作っているときです。
足元で2頭が瞳を輝かせて待っている姿を見ると、ひとりでに笑顔がこぼれます。また、初めてのメニューに挑戦する時はワクワクします。
兄弟とも嫌いなものはほとんどありません。
大食漢はクウ。2頭同時におやつを上げるとふたつを見比べ、
必ず大きい方を選び.5秒で完食!
そして、いつの間にかユウのも食べてしまいます。
ですから食事のとき兄弟は別部屋。食事は量を決めています。
お肉は100kcal位。
手作りを始めて1年になる頃、
異常がないか血液検査をしてもらい、脱水症状と診断されました。
そこで「水分」と考え、ミルクを与えることにしました。一皿換算。お肉の種類にもよりますが、
普段は肉+野菜。
馬肉でしたら50円から110円。鶏肉は60円くらい。
魚が一番高くて150円から200円。
野菜は自家製がほとんどです。
一日の食費は2頭合わせても300円程度と経済的。サプリメントは必要に応じて与えています。
時間のあるときは、仔牛の骨でとったスープを作り、サツマイモ、かぼちゃを柔らかく茹でます。
青い葉っぱはきざんで炒める、または生のままタッパーで保存。
3日分くらいをまとめて作りますが、たくさん作ったときは全て冷凍します。

お肉は日により種類を変えます。
馬肉(赤身だけ)馬肉(内臓も)鶏肉(手羽ミンチ+骨)牛肉(赤身)。
時々、鶏の手羽元や仔牛の骨、馬のスペアリブを生で与えることもあります。
普段は野菜類とお肉とを混ぜ、時には納豆や豆腐をトッピング。
スープはご飯を混ぜるとき、あるいは野菜を煮るときに使います。
時々スープにパンだけ少し入れた軽い食事で、体重をコントロールしています。
私がお休みの日はスペシャル・メニュー。その時は、魚料理に腕を振るいます。
【ポップな鯛ゼリー】
材料:天然の鯛1尾・トマト・きゅうり・糸寒天
作り方
1)3枚に下ろした鯛を、酒を入れたお湯でゆでる。

2)身は(アラも一緒)すぐに引き上げる。アラで取ったスープに
糸寒天をいれて溶かす。

3)溶けたらスープを濾し、冷ましておく。

4)ゼリーの型に、冷めたスープを少し入れてから、切ったトマトときゅうりを入れる。

5)少し固まったら鯛の身をほぐして入れ、スープを注ぐ。

6)具が下に沈んでしまわないように気をつけながら繰り返す。

7)冷蔵庫で冷やして出来上がり。
お魚だけではきちんと固まりそうにないので、糸寒天を使いました。400MLに対して寒天5g。
この料理は視覚的にポップなだけではなく、食べようとすると、ゼリーが身をよじって踊ります。
フルフル揺れる触覚が楽しみな一品です。
【海老ワンタン】
材料:豚ミンチ・えび・しいたけ・しょうが・餃子の皮

作り方
1)海老は叩いてミンチ状にする。豚ミンチ、しいたけ、生姜をよく混ぜ、
胡麻油を少しだけたらす。

2)餃子の皮に包み、茹でる。取って置いたスープに浮かべ、主人のつまみのたたきを失敬し、間引き菜と一緒に載せて出来上がり。

ちょっと贅沢な一品です。
【ママのスープとサーモン・グリル】
材料:サーモン・さつまいも・かぼちゃ・青菜・ヤギミルク・スープ

作り方 
1)仔牛の骨で採ったフォンドボースープ。
このスープでさつま芋とカボチャをくたくた煮る。

2)サーモンに小麦粉をつけフライパンで香ばしく焼く。

3)野菜入りスープにヤギミルクを入れて彩りよくサーモンの上に乗せる。
4)自家菜園の青梗菜を散らして出来上がり。

栄養たっぷりで薫り高いご馳走です。
【生サクラと干し納豆の朝食】
材料:解凍馬肉(内臓入り)・大根菜・かぼちゃと人参と椎茸・仔牛の骨でとったスープ・干し納豆・紫蘇油・カルシウム

作り方

1)スープで野菜を煮ます。煮えた野菜を細かくきざむ。

2)生の馬肉の上から、きざんだ野菜と干し納豆を加え、
紫蘇油とカルシウムをトッピング。

新鮮な生肉は、人より腸の短い犬には最も吸収力と消化に優れた食材です。
【すり流しスープ】
この夏兄弟揃ってお腹を壊しました。
クウは細菌性のウィルスに感染、血便まで出ました。
下痢の間、絶食かと思ったのですが、抗生剤を飲ませるために食事をさせるようにとのお達し。
獣医にヒルズの缶詰を指示されましたが、日に何回もの下痢で、
食欲の無くなったクウは缶詰を食べません。
もしかして、コレはネタになる。と思いながら療養食を作りました。
材料と作り方  
鶏のささ身・カボチャ

1)ささ身を湯がいてから、細く裂いてすり鉢で良く擂り、ゆで汁で伸ばしていきます。

2)茹でたカボチャを少し加えます。食欲の無いクウが喜んで食べました。

注:愛犬が下痢の時は、擂った人参に火を通した物を与えると良いそうです。
【ママのパン】
先日ホームベーカリーと圧力鍋を買いました。
いうまでもなく、犬のためです。
圧力鍋は、魚を骨まで柔らかく煮て、栄養たっぷりの骨髄も一緒に食べさせたいから。ホームベーカリーは、塩分抜きのパンを作りたかったからです。
ボンボンママがM・ダックスをソーセージ犬と名づけました。
ダックスが通ると「あっ!ソーセージ犬だ。」と叫ぶそうです。
これに応えて、M・ダックスオーナの私は、いずれ、ダックス型のソーセージを挟んだホットドックに挑戦したいと思っています。
今回は自家製のイギリスパンを作りました。
人様用の食パンレシピで、食材は犬用に置き換えました。

写真は焼きたてのパンを前にしたユウです。視線が釘付けで、まばたきもしませんでした。

材料:小麦粉・スキムミルクをヤギミルクに。バターを紫蘇油に。
砂糖をハチミツに。無塩。

このパンを使ってボリュームたっぷりのご馳走を作りました。
【ローストチキンとママのパン】
材料:ママのパン・鶏の腿・大根菜とさつま芋、納豆もふりかけています。

作り方 

1)腿肉をソテーします。パンと肉を切り、野菜と納豆をトッピング。

ローストしたチキンと、焼きたてのパンは匂いのご馳走です。
ユウのママお勧めサイト
日本スープ:丸どりだし
http://store.yahoo.co.jp/kaldi/4938673010018.html  
ブイヨンを作るのは手間ひまがかかります。
ここのスープは料理家の辰巳芳子も推薦。
無添加で100・天然素材なので味とこくがあります。冷凍保存可能。
スープは癌などの疾患に犯されて食欲のない犬でも飲むことができます。
また仔犬の離乳食としても優れています。

とり農園
http://www.rakuten.co.jp/zidori/410284/

ヤギミルクの購入先   
http://www.green-dog.com/shop/products.php3?pid=FLGNGM30-00
ヤギのお乳は犬のお乳に最も近いそうです。

サプリメント購入先:100CLUB
http://www.100-club.co.jp/ 
紫蘇油、カルシウム、コンドロイチンなどを購入します。ヴェジタブルズという、
野菜の粉末は青い野菜が用意できない時に重宝しています。

鹿肉購入先:みちのくファーム
http://www.michinokufarm.com/ 
500gのパックを一度に解凍すると消費するのに2日はかかるので
、お肉はミンチならパラパラに冷凍されている物が使いやすいと改めて思いました。
お笑い-おいしん坊事件

ユウ編
ユウが盗み食いをしようと、お膳の上の冷奴をくわえて逃げようとしました。
でも、歯形がついただけで、くわえることが出来ません。
ユウは豆腐に頭をぶつけるように、クビを傾げてじっと悩んでいました。

クウ編
クウが盗み食いをしようと、あつあつのトン汁に口をつっこんだのはいいけど、あまりの熱さに
「アッジジ〜#」と口からお椀の中身をぶちまけました。
クウが「熱いよ」という言葉を覚えたのはこの時からです。

愛犬のメニューを考え作っていると、ふと子供の離乳食作りを思い出します。
あの時は苦痛でしたが、今は本当に楽しい。
友人には、「面倒なことを良くやるね。」と言われ、少し悲しい気持ちになります。
辰巳芳子さんが著書で「愛の世界に余熱があるでしょう。
残心
という言葉を態度で表せたらね。」
と書いていました。これはスープと火力の事で、余熱の大切さを指摘した表現です。
が、まさに人生の折り返し地点に立った私にピッタリの言葉でした。
もう熱々の情熱はないけど、ふっくらした残心がある。
残心が冷めない限り、神戸マダムの犬めし作りは
これからも果てしなく続くのでございます。

By ユウのママ  Arrangement ボンボンママ