From Finland with love A

By Jaana Karenmaa-Nurminen Kennel Diamella

翻訳 監修 木村 佳織

1.  フィンランドでは犬をどこで手に入れますか?

4. フィンランドではラサアプソはレアな犬種と思 われていますか?

フィンランドではペットショップで犬を売る事は認められていないので、
犬は置いていません。代わりに直接ブリーダーから買います。
フィンランド・ラサアプソクラブではブリーダーが犬を管理し、
子犬は新しいオーナーへ少なくとも7週間目以降に渡す事になっています。

3.  フィンランドで人気の犬種は?

フィンランドにおける犬の環境

5. 動物を守るための法律はありますか?

現在、最も人気のある犬種は小型犬です。
私の2番目の犬種、ビッション・フリーゼも含まれます。同様にビッションの系統である
ボロニーズ、ハバニーズ、コトンデチュレアールなどです。

 2.  子犬を手渡すにあたって、新しいオーナーの
    どんな点をチェックしますか?

ハンドラー Merete Lindgren
オーナー兼ハンドラー
Maija
 kosunen

ラサアプソ・インターナショナルチャンピオン犬フィンランド、エストニア、ロシア、ラトビアのチャンピオン犬・2005年ボルティアスwinner(バルト海諸国)、2006年ラトビアwinner

 9. よいラサアプソの見分け方は?

写真だけではなく、できるだけたくさんの生きた犬を見ることです。
インターネットはラサアプソの情報を得るすばらしい媒体です。
一度で終わる情報より、犬舎が1年を通して大きなスケールで
作り出すものにこそ価値があり、そこにより深い関心を示すべきでしょう。

 10.クラブの理念は?
  
この犬種を知ってもらい、メンバーに繁殖の指導要領や
アドバイスを提供する事です。できるだけ健康で、
スタンダードなラサアプソを繁殖し、満足していただけるよう努めています。
クラブ冊子は1年に4回発行。
また熱心なブリーダーのために様々なイベントを主催しています。


フィンランドでは動物保護法があります。
動物愛好家の私個人の意見としては、もっと厳しくできたら、と思っています。
国自体が小さい事や、動物が厳しい管理化の元に置かれているので
一般家庭では大切に扱われています。
ただし法律を犯せば、どんな違法行為も厳しく罰せられます。

  6. 厳冬でも犬は外で散歩させるのでしょうか?

たとえ寒い冬でも、外に出たいかは犬自身が決めます。
もちろん天気のよい日は犬たちと外出します。
が、散歩に連れ出さないこともあります。
我が家には広大な庭があり、恵まれた環境が整っています。
個人的には、1才にならない仔犬は決して
散歩へ連れて行きません。


7. 1ヶ月に何回犬を洗いますか?

何回洗うかはその犬によりますが、ショーの時期たとえば毎週ショーがあれば
ショーの前日に洗います。
ビッションの場合、老犬を除いて通常2週間おきに洗います。
老犬はコートが薄くなるので、頻繁に洗う必要がないからです
フワフワし、さまざまな毛色を持つラサアプソは、最低週に1度洗う必要があります。
しかし黒っぽい犬は2週間おきでもなんとか持つでしょう。


8.  犬をきれいにする秘訣は?


本当のところ秘訣は特にありません。
まず高品質なシャンプーを薄めて頻繁に洗うことです。
コンディショナーは絶対必要です。
愛犬に合うシャンプーや、コンディショナーを
見つけることができれば
それだけでコートケアが正しく行えます。
私は新しい仔犬のオーナーになる方には次の3
を強調します。
1.コートを清潔に。
2.もつれをなくす。
3.常にドライな状態にする。
絶対に汚れた状態でコートを梳いてはいけません。
個人的には頻繁に犬を洗い、コートを手入れします。
コートにもつれがある場合、2度洗いは避けます。
そして次回までもつれが残らないように常にコートを十分チェックし
美しい毛並みを保つのです。

ラサアプソは、年ベースで何十頭も登録されることがないことから、希少で特別な犬種です。
大変手間のかかるコートなので、人気犬種とはいえません。しかし1度この犬を好きになれば、生涯飼い続けることでしょう。
彼らは格調高い東洋の優美さを持つ、
とても自尊心が高く、
高貴で、賢い犬種なのです

私はラサアプソとビッション・フリーゼのブリーダーをしており、どちらもコートの維持は大変です。犬を見に来られた方々には、まず毛並みの手入れに時間とコストが掛かることをお伝えします。
また「子供が欲しがるから」という理由で決して犬を飼うべきではなく「イニシアチブは家族の中の大人が持つべきだ。」とお話します。
それでも喜んで家族の一員として加えてくださるか確かめます。犬を迎えに来られた最後の段階でご家族全員にお会いし、じっくりお話します。
そうすればお互いに理解が深まり、仔犬が新しい家庭へ幸せに迎えてもらえるからです