今回は、フルコートのグルーミングについてお話します。

ラサアプソはフィンランドでは人気のある犬種ではありませんが、
ドッグショーの参加に熱心なブリーダーや、オーナーにはとても
愛されている犬種です。手入れの行き届いたラサアプソは、
しばしばグループ別優勝、またオールブリード・チャンピオンの
栄誉に浴しています。
ラサアプソをショート、あるいは
フルコートにするかどうか考慮する点がいくつかあります。

ご存知のようにフィンランドは4つの四季があり、
冬は厳しく雪に覆われ、夏は暖かく、春秋は雨が多くなります。
ラサアプソはどの季節も楽しめる健康で頑丈な小型犬です。
が、一方で、足や顔が汚れやすいのです。特にショーに出すような毛並みを保つには、コートの手入れは必要不可欠です。
定期的に適切な方法で手入れ(グルーミング)をすれば、時間の節約にもなりますし、なにより犬を健康に保てます。

  @〜BArts direction byBonbon-Mama

老犬になると、コートや皮膚がデリケートで敏感になるため、
シャンプーやコンディショナーをマイルドなものに変えます。
その際は必ず品質の良いものを選んでください。
そしてお手入れの際には、
衰えた目や歯に充分注意してあげてください。

我々飼い主は、これまで老犬となった愛犬と楽しい時間を過ごし、
思い出を重ねてきました。老犬への最上のケアは深い愛情に尽きます。
参考に以前
とても素敵な日本の本を拝見しました。
シーズーの本ですが、グルーミングに関して写真をを豊富に掲載し大変参考になります。

シーズー大好き!―国民的アイドル犬は、シーズーに決定!「ドッグ・ワールド」編集部

最後に、ラサアプソ・ジャパン会員の皆様
どうぞこれからも愛犬との充実した楽しい時間をお過ごしください!

乾かすとき、
熱風は絶対いけません。

犬はとても敏感なので、必ず温風で乾かして下さい。乾かすときは犬を大人しくさせるか、横向きに寝かせるように教えます。
コートをまっすぐにするために、
寝かせている方向にブラッシングしていきます。
ショーに出すためにラサアプソの手入れをするなら、毛がカールしないように完全にコートを乾かします。
子犬の頃から背中の真ん中に分け目をつけることを始めておきましょう。コートは自然と垂れ下がりとても美しく見えます。ニット針を使って分けても構いません。できる限りまっすぐに分け目をつけてください。

From Finland with love B

By Varpu Vallila

監修・翻訳 木村佳織

グルーミングはまず犬を置く硬いテーブル、しっかりした椅子、
そしてすぐ手に取れるグルーミングの道具が必要です。
ラサアプソを洗う場合、
洗う前に質の良いピンブラシ、
くし、はさみ、ゴム、爪切り(シャンプー後は爪も柔らかく切り易い)、グルーミング用スプレー、タオル、ドライヤーなどを用意しておきます。
くしはオーバーコート用金属のくし
(プードルくしと呼ばれる目の粗いもの)と、
お口周り用(目の細かい)の2種類があるとよいでしょう。
ブラッシングの際は、
毛が乾いている状態でします。
汚れて固まった毛は、絶対に無理にとかしてはいけません。
洗った後ブラッシングするときは、
グルーミング用スプレー、
もしくは上質なコンディショナーを水で薄めたものを使います。

仔犬のときはあまりなりませんが
成犬に近づくと毛玉ができ始めるので、
グルーミング用、もしくはもつれ防止用スプレーでコートを湿らせ、
ブラッシングを始める前に少し乾かし、
手で毛玉を(内側から毛先に向かって)丁寧にといていきます。


老犬期のラサアプソ

ラサアプソは他の犬種よりも健康で長生きかもしれません。
もちろん年をとってからもそれなりの毎日のケアと快適な時間を与えてあげたいものです。
私個人の意見としては、ロングコートを諦め、短くするのが賢明かと思われます。
しかし、もし専門家が集うショーに興味があるなら、できる限り美しいロングコートを保ってください。

ラサアプソのグルーミング

私はできる限り早いうちにグルーミングを行い、トレーニングすることがとても大切だと思っています。
特に毛が短い仔犬の間は、
グルーミングも楽ですし、
徐々にオーナーも仔犬も慣れていくものです。

左写真:
Varpuさんの愛犬 Winter Joy “Milsa”(フィンランド、エストニアチャンピオン)

Varpu Vallila
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子犬と青年期のラサアプソ