当クラブは2000年、日本国内においてラサアプソを愛し保存し、この犬種の魅力をより多くの人たちにアピールする為に設立されました。

従って当クラブは犬を販売する目的で設置された団体ではありません。

ジャパンケンネルクラブの2000年度犬種別年間登録数によりますとラサアプソ犬は171頭。
ダックスフンド97.178頭、シーズー33.935頭、チワワ32.172頭の人気御三犬と比較し、あまりにも淋しい頭数でした。
さらに杞憂されるのは、この犬種が年々減少傾向をたどっている事です。
2001年度は142頭、2002年度は110頭、2003年度は124頭という落ちこみようでした。数年前まで国内のラサアプソの頭数はおよそ300頭あまり登録されており、小型犬としてゆるやかながら人気を博していました。
日本とは逆に欧米では、ダライ.ラマ法王のカリスマ性や(法王の愛犬サンゲとタシはラサアプソである。)中国政府によるチベット抑圧政策などによる反共運動、さらにリチャード・ギア、ユマ・サーマンなどハリウッドセレブのチベット独立運動支持なども手伝い、チベット文化の象徴のようなラサアプソ犬は、ますます人気犬種となってきました。
しかし残念なことに日本での彼らは、マイノリティドッグとしての危機にさらされており、このままひっそり消え去る事が懸念されます。

希少であればそれだけ犬の価値が上がる、と思われる人がいますが、これは誤りであり希少である事によってむしろ弊害が出ているのが現状です。昨今、ラサアプソとは名前と血統書だけで、雑種が見受けられるようになりました。これはマイノリティ化による交配の厳しさがあるのでしょう。
また国内においてショードックに出展される事がないため、犬を作出するブリーダがスタンダートに無知、勉強する機会がないという致命的な現象があります。

ラサアプソは愛らしく穏やかで、すばらしい毛並みの小型犬です。
静かで賢く、協調性と社会性に優れ、体臭もほとんどありません。
品があって、優雅な歩様とコケテッシュなヒップラインの持ち主であり、頭部から尾根にかけてのフォルムはヒマラヤ山脈を連想させます。また長い睫毛に縁取られた瞳は、天空の星のような瞬きです。

どうぞドッククラブ・ラサアプソ・ジャパンのHPで、このチベット犬の魅力の一端に触れてください。 
クラブ代表 五十嵐悦子